研究で使う前に
新しいツールを増やすことではなく、根拠を追跡できる状態のまま研究時間を短縮することを重視します。
向いている人
生物医学、医学、生命科学、臨床研究、公衆衛生、学術研究に関わる研究者、研究支援者、データ管理担当者。論文に紐づく研究データの公開、DOI取得、再利用可能性、ジャーナルや助成機関のデータ共有方針への対応を検討している人に向いています。
最初の一歩
まず、公開したい対象が主に論文を支える研究データなのか、ソフトウェア、プレプリント、ポスター、補足資料なども含む研究成果物なのかを整理します。次に、投稿予定ジャーナルや助成機関が指定するリポジトリ、メタデータ項目、公開時期、ライセンス条件を確認してください。
安全に使う流れ
- 1公開対象を分類する。論文の根拠となるデータセットが中心ならDryadを候補にし、データ以外の研究成果物や複数種類のファイルもまとめて扱うならZenodoも比較対象にします。
- 2投稿先・助成機関の要件を確認する。推奨または必須のリポジトリ、DOIの必要性、査読中の非公開共有、エンバーゴ、ライセンス、個人情報や機微データの扱いを確認します。
- 3メタデータと再利用性を点検する。タイトル、著者、所属、ORCID、関連論文、ファイル説明、方法、変数定義、README、利用条件が、第三者の再解析に十分かを確認します。
- 4公開前に引用方法と永続識別子を確認する。DOI、バージョン管理、関連論文とのリンク、引用文、公開後の修正方法を確認し、原稿中のデータ可用性声明と一致させます。
注意点
- 患者情報、ゲノム情報、希少疾患データなど再識別リスクのあるデータは、公開リポジトリに置く前に倫理審査、同意、匿名化、アクセス制限の要件を確認します。
- DryadとZenodoはいずれも研究成果の公開に使われますが、対象範囲、審査・キュレーション、ライセンス選択、ファイルサイズ、費用、公開ワークフローは異なる場合があります。最新の公式条件を確認してください。
- ジャーナルのデータ共有ポリシーとリポジトリの設定が一致しないと、査読や受理の段階で修正が必要になることがあります。原稿提出前にデータ可用性声明、DOI、アクセス条件を照合します。
根拠チェック
- 公式サイトで、対応する研究成果物、DOI付与、ライセンス、エンバーゴ、ファイル容量、費用、バージョン管理、メタデータ要件を確認する。
- 投稿予定ジャーナル、学会、助成機関のデータ共有ポリシーと照合し、DryadまたはZenodoが推奨・許容されているか確認する。
- 公開済みの近い分野のデータセットを確認し、メタデータの粒度、README、ファイル構成、引用形式が自分の研究データに適しているか評価する。
さらに確認したい場合
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