研究で使う前に
新しいツールを増やすことではなく、根拠を追跡できる状態のまま研究時間を短縮することを重視します。
向いている人
生物医学・医学・生命科学・臨床研究・薬学・公衆衛生などの研究者、大学院生、医療系教員、研究支援スタッフで、模式図、ワークフロー図、Graphical Abstract、論文投稿用図版、ポスター用イラストを作成・編集する人に向いています。
最初の一歩
まず、投稿先ジャーナルや所属機関が求めるファイル形式、共同研究者が使っている環境、利用可能な予算を確認してください。既存のAdobe環境で共同編集する必要が高い場合はIllustrator、費用を抑えてSVGベースの図版を作りたい場合はInkscapeが検討候補になります。
安全に使う流れ
- 1作成したい図版の用途を整理します。論文投稿、学会ポスター、スライド、Graphical Abstract、研究計画書など、最終出力に必要な解像度・サイズ・ファイル形式を確認します。
- 2共同作業の条件を確認します。研究室や共同研究先がIllustratorファイルを標準にしているか、SVGやPDFで受け渡しできるか、OS環境に制約があるかを確認します。
- 3既存データとの相性を試します。顕微鏡画像、グラフ、統計ソフトから出力したPDF/SVG/EPS、アイコン素材などを読み込み、文字化け、線幅、フォント、透明効果の崩れがないか確認します。
- 4投稿前に最終チェックを行います。フォントの埋め込みまたはアウトライン化、カラーモード、線幅、画像解像度、PDF出力、ジャーナル指定の図版規定への適合を確認します。
注意点
- Illustratorは商用ソフトのため、個人利用・研究室利用・大学包括契約などのライセンス条件と費用を事前に確認する必要があります。
- Inkscapeは無料で利用できますが、共同研究者や出版社がIllustrator形式での編集を前提にしている場合、互換性確認が重要です。
- どちらのツールでも、図版の見た目だけでなく、データの正確性、改変履歴、画像の過度な加工、投稿規定への準拠を必ず確認してください。
根拠チェック
- ジャーナルの投稿規定で、対応ファイル形式、解像度、フォント、線幅、カラーモード、図版サイズの指定を確認します。
- 出力したPDF、SVG、EPS、PNG、TIFFなどを別環境で開き、文字、記号、スケールバー、凡例、色、矢印、注釈が意図通り表示されるか確認します。
- 研究図に含まれる数値、ラベル、遺伝子名、薬剤名、統計記号、サンプル数、スケールバーが原データや解析結果と一致しているか確認します。
さらに確認したい場合
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