研究で使う前に
新しいツールを増やすことではなく、根拠を追跡できる状態のまま研究時間を短縮することを重視します。
向いている人
臨床研究、疫学、看護学、薬学、基礎医学、生命科学分野で、t検定、分散分析、相関、回帰分析などを論文や学会発表に用いる研究者、大学院生、医療職向けです。Rのコードを書く前にGUIで解析手順を確認したい場合や、SPSSの代替候補を検討している場合にも適しています。
最初の一歩
まず、研究デザイン、アウトカム変数、説明変数、群分け、対応の有無を整理し、データ表を1行1症例・1列1変数の形式に整えます。そのうえで、jamoviまたはJASPに読み込み、変数の尺度水準、欠損値、カテゴリの符号化を確認してから解析に進みます。
安全に使う流れ
- 1解析前に、研究目的と主要評価項目を明確にし、連続変数・カテゴリ変数・対応あり/なし・群数を確認して、使用する検定候補を絞ります。
- 2jamovi、JASP、SPSS、Rの特徴を比較し、GUIで再現しやすく学習コストが低い解析にはjamoviやJASP、複雑な前処理や再現可能なスクリプト管理にはRを検討します。
- 3記述統計、正規性の確認、t検定、ANOVA、相関、回帰分析などを順に実施し、効果量、信頼区間、p値、モデル前提の確認を合わせて記録します。
- 4出力表と図を論文形式に合わせて整理し、投稿前に変数定義、検定選択、サンプルサイズ、欠損値処理、丸め方、本文中の数値との一致を再確認します。
注意点
- GUIソフトは操作しやすい一方で、クリックした設定が解析結果に直結します。対応の有無、等分散仮定、参照カテゴリ、欠損値の扱いを必ず確認してください。
- p値だけで結論を急がず、効果量、95%信頼区間、臨床的意義、研究デザイン上の限界を合わせて解釈する必要があります。
- jamoviやJASPで実行できる解析でも、複雑な多変量モデル、縦断データ、欠測補完、感度分析が必要な研究では、統計専門家への相談やRなどでの再現確認を検討してください。
根拠チェック
- 解析手法が研究デザインと変数の種類に合っているかを確認します。例:2群比較、3群以上、対応あり、カテゴリ変数、連続アウトカム、二値アウトカムで選ぶ手法は異なります。
- 主要な結果について、出力された統計量、自由度、p値、信頼区間、効果量が本文・表・図で一致しているかを確認します。
- 投稿前に、使用ソフト名とバージョン、解析モジュール、検定の両側/片側、欠損値処理、モデルに投入した共変量を方法欄に記載できる状態にします。
さらに確認したい場合
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