研究で使う前に
新しいツールを増やすことではなく、根拠を追跡できる状態のまま研究時間を短縮することを重視します。
向いている人
臨床研究者、生命科学研究者、医療系大学院生、システマティックレビューやスコーピングレビューの準備を行う研究チーム、研究計画書や論文執筆のために医学文献を整理する人。
最初の一歩
まず研究疑問をPICOやPECOなどで整理し、主要概念、同義語、MeSH用語、対象期間、研究デザイン、除外条件を明確にする。そのうえで、再現性が必要な正式検索はPubMedを中心に設計し、Google Scholarは補完検索と引用追跡に位置づける。
安全に使う流れ
- 1PubMedで正式検索式を作成する。MeSHと自由語を組み合わせ、疾患名、介入・曝露、アウトカム、研究デザインを段階的に確認しながら検索式を記録する。
- 2検索結果をZoteroなどの文献管理ツールに取り込み、重複を整理する。タイトル・抄録スクリーニング、本文確認、除外理由の記録を一貫したルールで進める。
- 3Google Scholarで主要論文、著者名、特徴的なキーワードを使って補完検索を行う。PubMedに収載されにくい関連資料や、見落としやすい周辺文献の確認に使う。
- 4重要論文について被引用文献と参考文献を追跡し、追加候補を確認する。最終的にエビデンス表へ研究デザイン、対象、介入・曝露、主要アウトカム、限界を整理する。
注意点
- Google Scholarは検索結果の再現性や並び順が変わることがあるため、正式な検索戦略の中心には置きにくい。検索日、検索語、確認範囲を必ず記録する。
- PubMedだけでは、分野横断的な論文、プレプリント、灰色文献、一部の学会・書籍情報を拾いきれない場合がある。研究目的に応じて補完範囲を決める。
- 引用数や上位表示だけで重要性を判断しない。研究デザイン、対象集団、バイアスリスク、臨床的妥当性を確認して採否を決める。
根拠チェック
- 検索式、検索日、データベース名、フィルター条件、ヒット件数を記録し、第三者が検索過程を追跡できる状態にする。
- 採用文献について、研究デザイン、対象者、サンプルサイズ、主要評価項目、効果量、信頼区間、限界をエビデンス表で確認する。
- 主要な結論が単一研究や引用数の多い論文だけに依存していないかを確認し、レビュー、一次研究、ガイドラインの位置づけを分けて評価する。
さらに確認したい場合
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